お口のトラブルは万病の元～健康な毎日のために「バクテリアセラピー」

薬のみに頼らない健康な毎日のために～バクテリアセラピーのススメ

腸内と同様に、口腔内にも様々な細菌が存在しています。

その口腔内の環境をプロバイオティクス（善玉菌）を増やしていくというのがバクテリアセラピーです。

スウェーデンのバイオガイア社とカロリンスカ医科大学が中心となってプロバイオティクスを使って口腔内のバランスをケアする技術を開発。それがバクテリアセラピーです。

口は体の入り口として人の健康維持に深く影響しています。

700種以上の細菌が口腔内でフローラを形成し、口から全身の健康を保っています。

菌のバランスが崩れると虫歯や歯周病などのトラブルが発生します。

健康な毎日のためには口の中の菌のバランスがとても重要です。

バイクテリアセラピーでは、ロイテリ菌と呼ばれる乳酸菌を使用してケアしていきます。

ロイテリ菌はWHO（世界保健機関）が提唱するプロバイオティクスの条件を踏まえた乳酸菌として注目されているものです。

もともとはほとんどの人の体内に生息していました。

しかし残念なことに、現代社会における投薬治療やライフスタイルの変化の中で失われてきており、日本人でも7人に1人しか保有していないといわれています。

もともと存在していた常在菌だったので胃酸や胆汁酸に負けずに人の体内で生きる力が強い乳酸菌です。

ロイテリ菌は「ロイテリン」という抗菌物質を作り、悪玉菌を抑え、善玉菌を増加活性させます。

また、胃腸プロバイオティクスの集落を形成することで、体の内側から抵抗力を高め、私たちの免疫システム全体を向上させてくれます。

歯周病からつながる病は、悪性の細菌が歯周ポケットや出血部分を通じて血管をめぐり、全身に渡ってしまうことが原因で引き起こされます。

糖尿病やメタボリックシンドローム、動脈硬化、脳梗塞、心筋梗塞など、また妊娠中の方は早産や低体重出産のリスクも報告されています。

誤嚥性肺炎は病気や高齢化で飲食物を飲み込む力や吐き出す力が低下したり、胃から逆流するなどして、食べ物が気管内や口腔内に残ってしまい、そこに病原菌が繁殖することで発生します。

口腔ケアを日ごろからしっかり行うことで歯周病を防ぎ、死に至る病気のリスクを下げることにもつながります。

健康への近道は「細菌コントロール」

善玉菌をも殺してしまう「殺菌」ではなく、菌全体をコントロールすることが極めて重要です。

適切な歯磨きはもちろん、お口の中の菌をコントロールすることで健康な毎日を目指すことができます。

これから先、できるだけ長く健康で楽しく暮らしていくためには、薬での治療で埋めることは難しく、食生活の改善や運動が必要です。

そして全身の健康をつかさどる体内菌のバランスをコントロールし、体の内側から習慣的に病気への抵抗力を高めることが健康長寿のカギとなります。

私自身も使っていますが、もちろん歯のトラブルはありません。

気になる方は試してみるとよいでしょう。