ACTIVE VOL.22 に掲載されました!
9月に発行されましたActive vol22に掲載していただきました!
睡眠覚醒はいまだ謎に包まれている
11月、秋晴れが続き気持ちがいいですね。
秋を楽しんでいらっしゃいますか?
杉本は、11月9・10日に宇都宮で開催された女性医学学会学術集会に参加してまいりました。
今回の特別講演「睡眠の謎に挑む:原理の追求から社会実装まで」
筑波大学国際総合睡眠医科研究機構、柳沢正史先生のお話から少し皆様にもお伝えします。
睡眠覚醒の機能と制御メカニズムはいまだに謎に包まれているのだそうです!
「オレキシン」の発見
オレキシンとは?
オレキシンとは覚醒系を司る神経ペプチドです。
オレキシンの発見を一つの契機として新しい睡眠学が展開されました。
2014年には不眠症治療薬としてオレキシン受容体拮抗薬「ベルソムラ」が発売。
また、ナルコレプシーの病因治療薬、さらには種々の原因による過剰な眠気を抑制する医薬となることが期待されています。
ナルコレプシー・・・昼間の耐え難い眠気を特徴とする過眠症と呼ばれる病気の一つ
朝型・夜型は遺伝子レベルで決まっている?!
杉本が興味深かったのは、「朝型」「夜型」は遺伝子レベルで決まっているということ!
体内時計のメカニズムは目に入る光でリセット。
例えば、網膜が「夜だ」と信号を送ると、脳はメラトニンと呼ばれる眠りを誘うホルモンを分泌します。
朝型人間の遺伝子は網膜に集中しているそうです。
朝型の遺伝子を持つ人は現代社会での働き方に適応しやすいと言えます。
今後さらに研究が進み、その人にあった柔軟な働き方などの導入につながるといいですね。
高齢者の理想の睡眠
重要なのは睡眠の変化を受け入れること!
脳の加齢現象として睡眠が変化するので、「健常な加齢」の結果です。
この加齢現象を素直に受け入れている方は睡眠不安をもたないのです。
睡眠状態を改善するコツは簡単!
①眠くなるまでベッドに行かない
②床上時間を短くすること
レム睡眠が減ると認知症リスクが高まる!
それからもう1つ!
レム睡眠が注目されています!
12年間の調査で全睡眠に対するレム睡眠のパーセンテージが1%減るごとに、その12年間の認知症発症リスクが9%も上がるそうです。
レム睡眠・・・体は筋弛緩状態にあるが、脳波は覚醒時に近似していて夢を見やすい状態
睡眠に不安がある場合や、不眠などが続く時には相談しましょう。
内科や神経精神科などで相談すると良いでしょう。
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