50歳になったらすぐ検査!骨粗鬆症は女性の宿命•••予防ができる病気です

新年あけましておめでとうございます。

管理薬剤師の杉本です。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

年末、NHKの社会番組の担当ディレクターの方から連絡があり、更年期を意識して健康相談を受けていること(大岡山保健室)に関心を持っていただき取材を受けました。

まだまだ薬剤師が地域の皆様の相談を受ける保健室のような存在であることが周知されていない現実を実感しましたが、メディアの方に関心を持っていただけたことで広がることを期待しています。

さて、1月に入って雪が降りましたね。覚えていますか?

その雪で転んで骨折した患者さんがおります。

若い男性でしたが、これが骨粗鬆症の方だったらと想像して怖くなりました。

今回は骨粗鬆症です。

私が力を入れて取り組んでいる骨粗鬆症の啓蒙ですが、さらに今後力を入れていきたいと感じた出来事でした。

骨粗鬆症の骨折が増えている先進国はただ1つ・・・日本

骨粗鬆症は女性の場合、平均60代で、早い方だと40代からなってしまいます。

70歳には仲良く骨粗鬆症になっている状況です。

骨粗鬆症はガンと違い、誰でも年齢を重ねればかかってしまう病気です。

骨粗鬆症と診断されてから治療するとか、骨折してから治療では遅いのです。

治療することで骨折を予防することができます。

更年期の頃に早期に治療しておくことで大変な治療をせずに済むことが多いです。

日本人の死因はガンがトップですが、がん検診受診率は約40%程度。

先進国の半数くらいでかなり低いと言われています。

しかし、骨粗鬆症の検診率は、全国平均がなんと5%!

これは国や学会の啓蒙不足としか言いようがありません。

骨粗鬆症に向き合うために必要なこと

まず1番大事なことは骨密度の測定です。

骨粗鬆症の検査を勧めたときに患者様から下のような答えが返ってくることがあります。

「私は骨太だから」

「内科で骨粗しょう症の薬のビタミンDを処方してもらっているから」

「前に手首で測って大丈夫だったから」

「骨密度を測ってもらったけど、年相応だって言われたから」

骨粗鬆症マネージャーとして本気で啓蒙している私からするとどれも不十分です。

①骨密度を診断するには、DXAという機械で腰の骨と大腿骨の骨を測定することが必須です。

②骨折の確認 骨密度が正常でも今までに骨折があるかどうか

③血液検査 骨代謝マーカー、ビタミンD 、カルシウム

 

骨密度の測定をすることが大切だと誰しも思いつくと思いますが、手首や踵で測る簡易的な検査は正確ではないことが多く、腰や大腿骨の骨折と比べると寿命に影響がないためです。

何度もお伝えしていますが、DXAで測ることが必須です。

大岡山北口薬局ではDXAのある整形外科を紹介しております。

また骨折したことがあるかどうかは骨質に関わってきます。

血液検査の骨代謝マーカーで特に大事だと思って見ているのは、骨をどれだけ壊しやすいかがわかる項目です。

骨は常に作ったり、壊したりを繰り返していますが、どれだけ早いペースで骨を壊すのかどうかというのはとても重要です。

その原因は女性ホルモンです。

女性ホルモンが骨を壊す細胞を抑えていたのに、女性ホルモンが減ってしまうと活発になってしまいます。

女性の場合は閉経を迎える50歳頃から骨を壊す速度が速まるので検査を受けることをお勧めしています。

それ以外にもビタミンDは食事からは取ることの難しい栄養素です。

腸で食べ物からカルシウムを体内に吸収するビタミンDが足りないと骨は弱くなります。

元気で快適に楽しく過ごすためには健康な骨が必須です。

骨粗しょう症に関心を持ってまずは検査に行ってくれる方が増えること、そして治療をして死ぬまで自分の足で歩けること、寝たきりにならないように、今年も啓蒙活動をしていこうと思います。

いつでもご相談下さい。

 

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