いよいよ、東京オリンピック開幕です。
アスリートの方達には最高のパフォーマンスを発揮して欲しいですね。
そこで今回はピルについてです。
ピルとは女性ホルモンが含まれていて、エストロゲンと黄体ホルモンの合剤です。
避妊目的、月経困難症、過多月経、子宮内膜症、PMSなどに使用されています。
ピルと女性アスリートの現状
イギリスやデンマーク、オーストラリアの女性アスリートのピルの使用率は約半数で、国内の女性トップアスリートのピルの使用率は2012年ロンドンオリンピックでは7%、2016年リオオリンピックでは27%に増加しましたがまだまだ少ないのが現状です。
女性アスリート自身に対する教育や啓発が必要
幼少期や思春期にスポーツに励む女性は非常に多いですが、スポーツによって引き起こされる無月経などの健康被害について正しく理解してる子は多くないと思います。
アスリートに限らず、男女を問わず、学校教育やスポーツ指導の中で月経教育や食育が必要であると痛感しています。
女性は自分の体について理解し、正しい選択ができるようにし、男性には将来スポーツ指導者や親になった際に無月経や月経随伴症状の問題に適切に対応できることを願います。
スポーツファーマシストとして、婦人科医や指導者などと連携をとり、女性アスリートのヘルスリテラシーを高め、ピルの活用に繋げることができたら競技力向上だけでなく、充実した生活を送ることにつながると考えます。
ピルの都市伝説
ピルには誤解が多く、健康問題を抱えていても、スポーツ指導者や親にも正しい知識がなく、また本人が相談すべきだと捉えていない事も多いのです。
ピル=ホルモン剤=副作用と思っている日本人の多いこと!!
発癌リスクがある、太る、不妊への影響など都市伝説のように語られることがありますが、どれも心配ありません。
中高生から使用できます
中高生に私が最も伝えたいことは月経の意味と月経トラブル対策です。
月経は仕方ないものと捉えるのではなく、ピルを利用することで思春期だけでなく、将来を見据えて欲しいと思います。
中学生には月経について、月経困難症や過多月経などを中心に、高校生には10代の妊娠の現状なども考慮し、避妊について、また感染症予防にコンドームの必要性なども理解して欲しいと思います。
中高生に知って欲しいことは月経周期を調節でき、月経回数を減らせる点です。
私の娘も今年から生理不順でピルを飲み始めました。
飲み始めて本当によかったと喜んでいます。
生理がいつくるのかわかり、予定も立てやすく、PMSがほとんどなく快適だとか。
試してみたいと思っている方、ピルについて、生理について疑問がある方はいつでもご相談ください。
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