現代人はタンパク質が不足している!!
近年の筋トレや糖質オフなどのブームによって、タンパク質をしっかりとる必要性についての認識は高まってきています。
しかし、現代人の多くはタンパク質が不足気味です。
厚生労働省の調べによると、現在の日本人の1日平均のタンパク質摂取量は1950年代、つまり戦後まもなくと同水準です。
ダイエットやメタボ予防の為に、太るイメージの肉類を避ける人が増えているからと言われています。
タンパク質のとり方、新常識!
筋力が衰えてきた、肌のハリもなくなった、やっぱり年のせい?
それは加齢のせいではなく、タンパク質不足が原因かもしれません。
健康面でも美容面でも重要な働きをするタンパク質はしっかりとるべき栄養素です。
筋肉や肌、心や免疫力にもタンパク質は不可欠
タンパク質は筋肉の材料になることが知られていますが、それだけではなく全身のあらゆる部分で働き、生命そのものを担っています。
例えば、美肌に良いとされるコラーゲンも、生命維持に必要なホルモンや酵素もタンパク質。
免疫力を正しく働かせるためにも不可欠です。
さらに、タンパク質は心にも関係しています。
例えば、心を落ちつかせるセロトニンや、喜びや快楽を感じさせるドーパミンなどの神経伝達物質の主な材料も食事からとったタンパク質から作られます。
このようにあらゆる機能に関わっているので、不足するとさまざまな不調が現れ、老化も進んでしまうのです。
タンパク質を体でちゃんと働かせる取り方とは?
1日に取るべき量は? 体重×1gが目安
体重50kgの人なら1日50gがオススメです。
肉や魚、卵、乳製品などに含まれる動物性タンパク質と、大豆食品などに含まれる植物性タンパク質があり、どちらもバランス良くとりましょう。
体でしっかり働かせるならアミノ酸スコアの高いものを
アミノ酸スコアとは、食品に含まれる9種類の必須アミノ酸のバランスを示した指数。
おもなアミノ酸スコア
- 鶏肉・豚肉・牛肉・・・100
- 魚・・・100
- 卵・・・100
- 牛乳・・・100
- 大豆・・・100
- 玄米・・・68
- 精白米・・・65
- 食パン・・・44
- 小麦粉・・・56
- ピーナッツ・・・87
手っ取り早く補えるプロテインも賢く使い分け
食事だけではタンパク質が補いにくい場合はプロテインの活用も賢い方法です。
タンパク質は目的で取り方を変えればもっと効く!
・美肌
美肌のカギを握るのはタンパク質のクオリティ。
肌の老化を防ぐのは化粧品やエステより、まず皮膚のタンパク質の「質」を高めることが先決!
食事からとるタンパク質が不足すると、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸の合成量がへり、クオリティが下がってしまうのです。
タンパク質なしでは美肌は作れないのです。
・むくみ
むくみやすいのはタンパク質不足が原因の可能性もあります。
塩分や水分の取りすぎが原因の場合もありますが、組織の水分量と血液のバランスを保つアルブミンというタンパク質の不足で起きやすくなります。
アミノ酸スコアの高い食品からアルブミンを補って改善を!
肩こり・腰痛
タンパク質で筋肉を増やして、血流をよくするビタミンE や疲労物質の分解を促すクエン酸を含む食材を補いましょう。
ストレス・うつ
タンパク質不足は、うつなど心のトラブルにも影響。
神経伝達物質の材料を補うことが改善のポイントです。
精神を安定させるセロトニンの材料、トリプトファンをチャージ。
トリプトファンが豊富な食材はバナナ、牛乳、チーズ、納豆、鮭、マグロやカツオなど。
感情に関係する神経伝達物質
- ドーパミン・・・喜びや快楽などに作用する
- セロトニン・・・精神を安定させる
- ノルアドレナリン・・・恐怖や驚き、興奮に作用する
- グルタミン酸・・・認知や記憶、学習などのの機能に関与
- GABA・・・交感神経の活性化をおさえ。興奮を抑制
- グリシン・・・交感神経の活性化を抑制
筋肉、美肌、心、免疫。キレイと健康はみんなタンパク質から!
タンパク質をしっかりとって美と健康をキープしましょう。
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