生理が来ない!どうして?
妊娠していないのに3ヶ月以上停止した状態を無月経といいます。
妊娠中や授乳中は無月経になりますが、それは自然なこと。
問題は閉経を迎える年でもないのに生理が来ない状態です。
18歳以上になっても月経が始まらない原発性無月経と、ストレスや無理なダイエットなどが原因の続発性無月経です。
無月経を放置しておく時間が長いほど、治療にかかる時間も長くなります。
無月経の原因
①ストレス性(心因性)無月経
生理はストレスのバロメーターも言われています。
受験、就職、失恋、引っ越しなどがストレスとなり無月経を起こすこともよくあります。
②無理なダイエットなどによる体重減少性無月経
特に気をつけて欲しいのが思春期です。
まだ体の仕組みが出来上がっていないこの時期に無理なダイエットで無月経が続くと、将来の不妊や骨粗鬆症の危険性が高まります。
ほんの数ヶ月のダイエットも行きすぎると長期間にわたる大きなダメージになることもあります。
③激しいスポーツによる無月経
女性アスリートに多いのですが、激しいスポーツにより無月経になることもあります。陸上長距離のような持久系、体操やフィギュアスケートのような審美系の競技で多いです。
無理なダイエットの時と同じように、体が生存に直接影響の無い生殖機能をストップさせて、他の臓器を守ろうとするのです。
骨密度が低下し、疲労骨折や不妊のリスクも高まります。
④早期閉経
閉経の平均は約50歳ですが、最近はストレス社会のためか早期閉経する人が増えています。
早期閉経は、単に妊娠・出産ができなくなるだけでなく、人より早く骨粗鬆症になったり、生活習慣病のリスクが増えたり、老化を早める事が心配です。
ただし、健康な女性でも35歳を超えると卵巣の老化が始まり、ホルモンの分泌が減るので経血量も減るのは自然な現象です。
病気が原因の場合もあるので、ストレスやダイエットが思い当たらないときには病気の可能性も考えて婦人科に受診しましょう。高プロラクチン血症、甲状腺の病気、子宮の病気などが考えられます。
体が悲鳴をあげている
若い女性の間では無月経は珍しいことではなく、働く女性の5人に1人が無月経を経験していました。
「月経がないと楽」とか「痩せたい」願望が高く、自分だけではないことが危機感を感じないのかもしれません。
問題は中高生で、骨が形成される成長期にも関わらず、見た目を重視するためダイエットで無月経になることです。
体と心の変化に気付き治療しましょう
無月経の状態が長引けば長引くほど、自力で生理を起こせる可能性は低くなっていきます。
無月経が3ヶ月以上続くときには婦人科に相談にいき、必要なときには適切な治療を受けましょう。
血液検査をして、必要ならホルモン状態を正常に戻すためにホルモン治療を行うこともあります。
将来、妊娠したいときに妊娠ができるように、また骨密度が低下し、骨粗鬆症を予防するためにもまずは相談しましょう。
大岡山北口薬局でも相談を受け付けておりますし、婦人科の紹介もしております。
きちんと知っておきたい生理のこと、いつでもご相談ください!
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