緊急避妊薬を巡って、目まぐるしい動きが!みんなで学ぼう緊急避妊

緊急避妊薬と日本の現状

すっかり秋らしくなってきました。

スポーツの秋、食欲の秋、読書の秋、芸術の秋、皆様はいかがお過ごしですか?

秋晴れの日曜日、杉本は緊急避妊ピル養成セミナーに参加してきました。

9月にも緊急避妊薬の研修を終えていましたが、10月に入り内閣府から「緊急避妊薬に関する専門の研修を受けた薬剤師が十分な説明の上で対面で服用することを条件に、処方箋なしに緊急避妊薬を利用できるように検討する」と策定案に盛り込みました。

朝のニュースを見てびっくりした最新の話題です。

知ってほしい緊急避妊薬

望まない妊娠は、理由が何であれ女性の心にも体にも大きな負担をかけるものです。

緊急避妊薬は女性を守る大事な薬です。

避妊しなかった、コンドームが破れた、外れた、レイプされたなどの際に72時間以内に服用することで妊娠を回避する方法です。

服用が月経のどの時期だったかによって、排卵の抑制、遅延、精子の子宮内侵入阻止などの作用が考えられます。

妊娠阻止率

緊急避妊薬は妊娠を防止しますが、100%ではありません。

24時間以内は95%

48時間は85%

72時間以内は58%

緊急避妊薬が必要になったときは

医療機関(産婦人科)を受診して、基本的には医師の前で服用します。

院外処方せんを発行している場合は。受診後に処方せんを発行してもらい、薬局で受け取り、薬剤師の前で服用します。

まずは電話で問い合わせをして、確認、指示に従うのがよいでしょう。

重要な注意点

緊急避妊薬を服用することで、排卵を遅らせることがあります。

そうすると緊急避妊をした後が妊娠しやすくなるので、生理が来て妊娠しなかったことがわかるまでは、避妊が必要です。

出血の有無によって、妊娠を回避できたか判断します。

出血までの期間は早い方で2~3日、遅い方で3週間程度度幅があります。

緊急避妊薬を服用した後はピルを服用して避妊することを勧められています。

緊急避妊薬を服用してから21日後に、再度婦人科の受診をしてください。

世界では緊急避妊薬はどのように扱われているのか?

先進国では緊急避妊薬は、薬局で買えます。

カナダ、ノルウェー、スウェーデン、インドでは年齢制限なしで買うことができ、薬剤師による説明があれば、フランス、イギリス、アメリカ、オーストラリアなどでも買うことができます。

日本は先進国であるのに緊急避妊薬がOTC化されておらず、中絶手術件数が16万人もいるのです。

知らないのは愚か、知らせないのは罪

妊娠は女性にしか起こりえない現象です。

だから、避妊を男性任せにするのはやめましょう。

緊急避妊はきっかけであって、妊娠を回避するゴールではありません。

緊急避妊から低用量ピルで自分の体を守る確実な避妊法を最優先してほしいと思います。。

自分にとって容易でかつ継続できるか、費用が負担できるかなどいくつかのポイントを踏まえて、考えましょう。

医療機関でも相談に乗ってくれますし、薬局でも薬剤師が相談に乗ります。

杉本は緊急避妊ピルコンシェルジュ薬剤師として励んでおりますので、いつでもご相談ください。

 

 

 

 

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