早いもので今年もあと1週間です。
今年はどんな1年でしたか?
杉本は忙しかったですが充実した1年でした!
12月の2、3日に徳島で行われた女性医学学会に参加しましたので、そのご報告をしたいと思います。
今回は男性更年期についてです。
話してくれたのは順天堂大学の堀江重郎先生でした。
男性更年期・・・テストステロンは社会性ホルモン
男性更年期障害は、テストステロン(男性ホルモン)の分泌低下が原因です。
男性更年期の症状
テストステロンが低下すると、心と体にさまざまな症状が現れます。
男性更年期の症状は筋力低下や関節痛、筋肉痛、異常発汗、ほてりなどです。
女性更年期障害と似た症状、男性特有の性欲の減退、勃起力の低下などが起こります。
テストステロンの3つの働き
女性更年期は閉経に伴い、エストロゲンの分泌低下によることから、テストステロンも漠然と加齢の影響によるものと考えられてきました。
アマゾンの原住民を対象にした研究では、朝起きてから狩りのために何時間も歩いて行くと段々テストステロンが高まり、狩りをする段階ではさらに高まり、見事獲物を撃ち落とすとテストステロン濃度は最高潮に達し、高いテストステロン値で家に戻って家族に獲物を分け与えます。
一方、獲物を仕損じるとテストステロン値は落下して帰宅します。
ジェンダーとしての男性の役割は「外に出て獲物を獲って帰ってくること」であり、テストステロンがそれに必要な、「意欲」「認知力」「筋力」を支えています。
狩猟時代に必要なのは、朝起きて獲物を獲りに行くと言った「意欲」と、どこに獲物がいるか知る「認知力」、そして移動を可能にする「筋力」です。
テストステロンはこれらを全て支えるホルモンです。
そして獲物を獲って家に戻って来て、家族に感謝される。
このサイクルがあることでテストステロンはさらに上がると思われています。
現代社会においては「仕事の達成感がある」「仕事の責任を果たしている」「社会に貢献している」という実感があることがテストステロンの分泌を促してくれると言えます。
これは年齢には関係なく、過労や転職、退職による環境変化などで、このジェンダーの役割を果たせないことが男性更年期障害になると考えられています。
女性の更年期と男性更年期の違い
女性の更年期は閉経といった遺伝子で決まった生命現象と、進化で保証された閉経後の人生の調整期間ですが、男性の更年期は自分を取り巻く環境の問題であるため、年齢は関係なく、いかに自分を表現できる場を作っていけるかにかかっています。
テストステロンは「生活習慣」や「社会的な活動」が深く関係じていることから「社会性ホルモン」とも呼ばれています。
人生100年時代、現役を引退してからの人生が長いので、趣味や好きなことで人生楽しむこと、ボランティアなどで人のために取り組むことなどがあると自分らしく人生の質が上がるのではないでしょうか。
更年期というのは、男性も女性も人生の後半に備える準備期間と捉える事ができると思います。
いくつになっても遅いことはありません。
やってみたいこと、行ってみたいところがあれば是非とも挑戦してみましょう!
仕事が忙しいとか、家事育児などやる事があってと言い訳していると人生はあっという間です。
好きなことをまずやってから、やらなくてはいけないことを頑張ったらいかがでしょうか!
今年も1年、ブログを見てくださってありがとうございました。
来年も続けていきますのでどうぞよろしくお願いします。
来年も健康で笑顔で過ごせますように!
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