今、日本人の大腸が危ない!!大腸劣化が進んでるワケ
現在、女性のがんによる死亡数の1位は大腸がんです。(国立がんセンター調べ)
昔は男女とも胃がんによる死亡が多かったのですが、ここ半世紀ほどで大腸がんに罹患する人が急増。
ほかも炎症性腸疾患など大腸の病気が増えています。
これは日本人の大腸劣化が進んでいることの表れです。
食生活の変化によって、腸内フローラのバランスが乱れていることが考えられます。
その原因は食物繊維の不足
欧米式の食生活が浸透したことに加え、昨今の極端な炭水化物(糖質)制限ブームによって米離れが進んだことです。
米(炭水化物)は糖質+食物繊維なのでその摂取量が減ると自動的に食物繊維も減ることになります。
実は食物繊維は野菜や果物よりも穀物からのほうがたくさん摂ることができます。
そこに肉食ブームによる動物性たんぱく質や脂肪の摂りすぎ、さらにストレスや運動不足が重なることで腸内環境の悪化=大腸劣化が加速していると推測できます。
大腸劣化を引き起こす食生活
- 極端な炭水化物制限
- 過剰なタンパク質摂取
- 動物性高脂肪食過多
大腸力をよみがえらせるニューヒーロー。その名は「短鎖脂肪酸」
こんなにすごい!腸内フローラ
「腸内フローラ」ってどこにいるの?
腸内フローラはおもに大腸の内側に存在し、大腸には様々な種類の腸内細菌が無数に存在しています。
その様子がまるでお花畑に見えることから腸内フローラ(腸内細菌叢)ともよばれるようになりました。
善玉菌、悪玉菌はもう古い!
善玉菌摂取を意識してヨーグルトを食べている人も多いのではないでしょうか?
科学技術の進歩によって個々の腸内細菌の特性が見えてきました。
善玉菌でも働きの悪いものがいたり、悪玉菌や日和見菌の中にも体にいい働きをするものがいることが分かってきました。
一概に善と悪では判別できなくなってきたのです。
大事なのは自分にあった腸内フローラの「バランス」なのです。
抗生物質が腸内環境を大きく変えてしまうことも!
最近では耐性菌の問題が浮上しています。
腸内環境の観点でも抗生物質は慎重に使うべきだと思います。
抗生物質を使用して病原菌を死滅させる治療方法では同時に腸内細菌も一緒に死んでしまうことになり、腸内フローラのバランスが崩れ、思わぬ2次的な疾患につながってしまう可能性もあります。
近年、アレルギー疾患が増えているのも腸内フローラのバランスが崩れてしまうことに起因する可能性も指摘されています。
もちろん、抗生物質は必要な時には使用して治療するべきですが、腸内フローラへの影響があることも考慮する必要があります。
出産やスキンシップが子供の腸内フローラに影響!?
胎児は無菌状態ですが、分娩時に産道を通るときに母親の細菌が子に伝播します。
多くの菌に触れることで腸内細菌の多様性が充実し体内の免疫システムが育まれます。
スキンシップや入浴でも菌の受け継ぎは可能です。
最近、除菌対策が盛んで泥遊びをさせない人が増えていますが、それがアレルギー疾患の増加に関係しているとの報告もあります。
腸内細菌が形成される3歳ころまではたくさんスキンシップをしてください。
私は大腸活に取り組んでいるせいか風邪もひかずに元気に過ごしています。
今は感染予防することがとても大事な時期ですので、手洗いなどを継続してもらうことに加えて、自分の免疫を上げていくことにも注目してはいかがでしょうか。
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