女性の健康を応援する「フェムテック」
世界的に市場が急拡大している「フェムテック」とは女性(female)と技術(technology)
をかけ合わせた造語です。
テクノロジーで女性のヘルスケアやライフスタイルをサポートしようという発想から誕生した、新しい市場を指す言葉でもあります。
日本では、生理周期や妊娠経過を記録するアプリ「ルナルナ」が先行して広がって、最近更年期をテーマにしたものが出てきています。
大岡山北口薬局では、寝ている間に測る基礎体温計「ランズナイトセルフ」や、エクオールが作られているか測定するキットがフェムテックと呼べるかもしれません。
更年期を支える新サービス
更年期世代のカップルのコミュニケーションを手助けするサービス「ワカリミ」は読売新聞に掲載されていました。
妊娠と違って更年期はいつ始まるかわからず、女性も戸惑いが大きく、男性の知識不足もあり、お互いにイライラが募る夫婦は多いと思います。
女性は我慢強く、自分の調子が悪いことをいちいちパートナーに話せないことも多いのでアプリを利用して体調を知ってもらうのは夫婦お互いにいいことですよね。
更年期世代を取りまく状況は変化
2000年ころまでは更年期を迎える人の多くは育児が一段落していましたが、最近は高齢出産など子育て中の人が目立ちます。
働き続けて、管理職として活躍する人も増え、更年期の不調が仕事に影響を及ぼすケースも出てきました。
NPO法人「女性とメノポーズ協会」が調査したところ、更年期の不調で仕事を辞めたいと思った人、仕事を辞めたことがある人、職場に相談できる体制はなかった人は半数に上がるようです。
女性役員低迷 政府目標届かず
役員に占める女性の割合は平均で7.7%。
女性活躍推進法が施行されて、2020年までには上場企業の役員の女性比を10%とする目標を掲げていましたが1割に届きませんでした。
40~50代の女性が生き生きと輝くためには、更年期についての職場の理解や支援が不可欠です。
更年期は多様な症状、個人差も大
更年期の症状は実に多様です。
女性ホルモンの分泌量とその気質、生活環境によって症状の出方は異なるし、受け止め方も人によって違うため、個人差が大きいです。
無意識のうちに頑張りすぎて疲れている女性がとても多いと感じていて、元気な時の7割程度こなせれば十分と考え、自分をいたわってほしいです。
眠れない、頭が痛い、集中できないなど、自分はどうしてしまったのだろうと不安に思うかもしれませんが、まずは婦人科受診し、自分の体の声に耳を傾けてほしいと思います。
更年期のことを話すのは恥ずかしいと思い、我慢してやり過ごす人が多い現実から、更年期をオープンに語れる社会を目指して、更年期世代に役立つ情報をこれからもお届けしたいと思います。
「大岡山保健室」・・・いつでも相談受け付けております。
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