今年も残すところ、あと少しとなりました。
街もクリスマスの装いで華やかですね。ウキウキします♪
最近、新聞やNHKで女性の健康についての記事を目にすることが増えました。
更年期に体調を崩して離職してしまう女性が約2割もいるそうです。
10月に東急グループの女性の健康啓発活動として更年期・PMSの講演をしましたが、企業が女性の健康について理解が乏しいことを大きな問題と捉えているのだと実感しました。
社会的にはまだ知られていない女性の健康問題、多くの女性がこの問題に悩まされているのです。
今回は更年期ロスについてです。
「更年期ロス」更年期は誰のせいでもない!通過する時期のこと
更年期とは閉経の前後10年、45歳から55歳のことを指します。
思春期と同様に誰にでも訪れるものです。
更年期症状は女性ホルモンの減少によって起こる様々な心身の不調です。
ほてり、頭痛、憂うつ、不眠など多岐にわたります。
でも、自分の不調が更年期症状だと気が付かない人が非常に多いのです。
働く女性およそ3000万人のうち、45歳から54歳までの更年期世代はおよそ4分の1を占めます。
更年期ロス〜更年期症状によって仕事に何らかの影響があった人
更年期症状を経験したことがある人は女性の約4割。
- 仕事をやめた
- 雇用形態が変わった
- 労働時間が減った
- 降格した
- 昇進を辞退した
など、雇用や収入に影響があった人が女性で15.3%に上りました。
これは、40〜50代女性では推計75.3万人になるといいます。
(日本女子大学 周燕飛教授の分析)
更年期の症状「誰にも相談しない」
職場で問題を抱えた時に、誰に相談したかを尋ねると、女性では「同僚」が24%の4分の1に上る一方、「誰にも相談しない」という人が60%と最も多くなりました。
家計・生活にも影響
家計への影響が深刻であることもわかりました。
収入の低下や治療費の捻出によって生活に起きた変化は「食費を切り詰めた」「貯蓄を取り崩した」という人がおよそ20%に上りました。
更年期症状と仕事を両立するために国や職場ではどんな支援が必要か尋ねたところ
「育児休暇や生理休暇の使いやすさ」「休んだときの収入補償」「治療の経済的支援」でした。
更年期の症状や対処法について理解できる研修を希望
職場の支援として、「症状や対処法について理解できる研修」を希望する人が最も多く、その一方「職場の人には知られたくない」自分一人の問題にしておきたい」という人も9.5%でした。
更年期の理解が進んでいない結果、更年期は個人の問題で支援が必要だと社会的な認知は十分に進んできませんでした。
でも、更年期についての理解が進み、周囲や社会がサポートすれば更年期ロスは減らすことができると思います。
女性の健康支援を謳っている大岡山北口薬局では、もっと相談してほしいと歯痒く思います。
自分が更年期だと気が付かなければ対処もできません。
ヘルスリテラシーの向上を目指して、来年もお節介を発揮しようと思います。
今年も大岡山北口薬局をご利用いただきまして、また杉本のブログを見ていただきありがとうございました。
来年もまた笑顔で過ごせますように(^-^)
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